行政書士の試験対策で、効率的に基礎を固めるために有効なのが、肢別問題集です。
肢別問題集に関しては、賛否両論分かれる部分がありますが、効率的なアウトプットを実現できるということもあり、2年目の学習をスタートさせるタイミングで、LECのポイントを消費して購入しました。
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行政書士の試験では、5択択一の問題が出題されます。オーソドックスな1つの正解を見つける問題のほかに、2つの正解を見つけて組み合わせを解答させる問題などがあります。
出題内容によって、完全な知識がなくても言い回しなどで解答を見つけることができる問題も多い反面、正確な知識が定着していないと解答ができない問題も多いことが特徴です。
肢別問題集とは、主に過去問の択一問題の肢を集めた問題集であり、正誤判定をしていく問題集です。右に問題が掲載され、左に正解と解説が掲載されています。
使い方としては、テキストや講義で学習した後に、該当の部分の肢別問題を解答することで、知識を定着化させていきます。
LECの肢別問題集の大きな特徴は以下の点にあります。
- オリジナル問題の収録数が多い。
- (少ないが)基礎知識の問題も収録されている。
- アプリ版も利用可能。
過去問から用意された肢別問題だけではなく、オリジナルの問題の収録も多いです。過去に出題されていない論点も範囲であれば出題されるため、過去問には掲載されていない論点が出題されています。
行政書士の試験は、憲法・民法・行政法・商法で構成されている法令と、時事などを含む基礎知識に分かれており、それぞれで特定の点数を超えていないと足切りがあります。そのため、法令だけ対策をしていれば良いわけでもありません。
この肢別問題集には、各種諸法令や政治・経済・社会の問題も掲載されています。
LECの肢別問題集の最大の特徴は、アプリ版があり、冊子を購入することで利用することができます。AndroidとiOSの端末があれば、いつでも収録している問題を解くことができます。
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現在購入ができる肢別問題集は、早稲田セミナー(TAC系)の合格革命 行政書士 肢別過去問集 2025年度版ですので、この2つを比較したいと思います。
問題数に関しては大差がありません。また、一般知識が出る順の方には収録されていますが、2024年の一般知識は、ほぼ時事問題であり、出る順に収録されている問題数も少ないことから、この部分で差は感じません。
どちらの肢別問題を選ぶかは、使っているテキストとの整合性やアプリを使いたいかで選ぶのが良いでしょう。移動などが多い人はスマホにアプリをインストールすることでスキマ時間を無駄にすることが減ります。
伊藤塾の行政書士肢別完成問題集は、市販の肢別問題集に比べると、問題の収録数が多く、重要論点の重複問題を複数掲載している問題集でしたが、2025年は販売の予定がないようです。2025年は大きな法改正がないため、2024年版をメルカリなどで購入する選択肢もありだと思います。
市販の肢別問題集は、過去問の論点を中心に基礎を学ぶために構成されています。そして、行政書士の試験の論点は、過去問の論点からの出題は5割程度だと言われており、細かな論点で正誤判定させることもあります。
また、多肢選択式が24点(12問×2点)や約40文字の記述が60点(3問×20点)があります。
そのため、肢別問題集を周回しても、知識が不足している状態であり、その他の配点の高い問題に対応することができないため、肢別問題集をある程度使い込むのは当たり前ですが、それだけでは合格は厳しいと言えるでしょう。

